クラックは、様々な原因で発生し、幅によって早急に補修が必要な場合があります。補修が遅れると、建物がより深刻なダメージを受ける可能性があり、補修料金が高額になります。
このページでは、クラックの種類と原因、補修方法について紹介しています。
クラックとは、外壁に発生したヒビ割れを指します。小さいクラックであれば、早急に補修する必要はありませんが、大きなクラックは、建物内部へ水が侵入する経路となり、建物を内部から劣化させる原因となります。
また、カビの発生による人体への悪影響や建物の美観を損なう要因になります。
クラックは、主に4種類あり、モルタルの外壁で発生する事が多いです。
ヘアークラックは、幅が0.3ミリ以下のものです。髪の毛のように細いことからヘアークラックと呼ばれており、塗膜の経年劣化や施工不良によって発生します。
構造クラックは、幅0.3mm~7mmまでのクラックで、構造的な欠陥からおこる建物の揺れや沈下、凍結と融解の繰り返しによって発生します。
モルタルで外壁を作った際は、施工直後から乾燥までに収縮が発生します。モルタルが完全に乾燥する前に塗装を行うと、収縮に塗膜が付いていけずに、幅が小さなクラックが発生します。
これを乾燥クラック呼びます。
モルタルで外壁を作った際に、作業を中断したりやり直しを行うと、境目にひび割れが発生する場合があります。
これを縁切りクラック呼びます。
クラックは、幅よって3種類の補修方法があります。
塗膜に生じたクラックなので、塗装の下塗りで埋めることができます。下塗りの費用は、平米あたり800円前後が相場です。
モルタルなどの下地までクラックが入っている状態なので、シーリング材を注入してから下塗りを行います。費用は、平米あたり600円前後が相場です。
下地の深い部分までクラックが入っている状態です。シーリング材を注入しても深い部分まで届かないので、ディスクサンダーという機械でクラックの周りを削ってからシーリング材を注入して、下塗りを行います。
この工法をVカット工法やUカット工法と呼び、費用は、平米あたり1,200~2,500円前後が相場です。
横方向に伸びるクラックは、縦方向に伸びるクラックに比べて、雨水が入りやすいので注意が必要です。
クラックは主に4種類があり、補修方法はクラックの幅によって変わります。大きなクラックは、雨水が建物内部へ侵入して劣化しする原因になるので、早急な補修が必要です。