外壁塗装の料金は、相場よりも大幅に安くすることはできません。但し、施工内容や業者選び、適正な値引き交渉で安く抑えることができる場合があります。
このページでは、外壁塗装の料金を安く抑えるポイントと過度に値引きする悪徳業者について紹介しています。
塗装工事は、外壁と屋根を同時に塗装した場合でも、どちらかだけを塗装した場合でも、1回の施工毎に足場が必ず必要です。
一般的な30坪程度の戸建ての足場は、15万円~20万円程度が相場です。
外壁と屋根を同時に行えば、足場を1回建てるだけで済みますが、別々に行うと、足場を2回建てる必要があるので、1回分の足場料金が余計にかかってしまいます。
塗料は、種類によって耐久年数が大きく変わります。一般的に使用されているシリコン塗料で10年程度、最も耐久性の高い無機塗料で20年~25年程度の耐久年数があります。
一般的には、耐久年数が長い塗料ほど施工料金が高くなりますが、長い期間で考えると、耐久年数が長い塗料で施工を行った方が、施工料金を抑えることができます。
外壁屋根をシリコン塗料で塗装した場合は、100万円前後が相場で、無機塗料で塗装した場合は、160万円前後が相場です。
20年間の塗装料金を考えると、シリコン塗料は、2回の塗装が必要で、200万円の費用が必要です。無機塗料は、1回の塗装で済むので、費用は160万円になります。
塗装は、建物を雨風から守る一次防水の役割があります。
塗料の耐久年数が経過しても塗装を行わなかった場合は、外壁材や屋根材が雨風に晒されて劣化するので、修繕が必要になり施工料金がかさみます。
また、塗装の防水機能が無い状態が続くと、雨漏りなどが発生する可能性があります。雨漏りによって、建物内部の腐食やシロアリ被害などが起こった場合の修繕費用は、塗装料金よりも高額になる場合が多いので、定期的に塗装を行う事が重要です。
塗装業者は、訪問販売、ハウスメーカー、工務店、塗装専門店の4種類に分けることができます。
訪問販売は、施工内容やアフターケアなどでトラブルが多いです。
また、下請け業者が施工を行うので、中間マージンが発生し、施工料金が割高になったり、手抜き工事が起こりやすい傾向があります。
ハウスメーカーは、下請け業者が施工を行うので、中間マージンが発生します。そのため、施工料金が相場よりも2割~3割程度高い傾向があります。
但し、ハウスメーカーの保証を継続できるメリットがあります。
工務店は、下請け業者が施工行うので、中間マージンが発生します。ホームセンターなどで契約する塗装工事も同様です。
塗装専門店は、自社の職人が施工を行うので、施工料金が適正で高品質な施工を行うことができるので、オススメです。
塗装専門店の2~3社程度からお見積りを取得して比較検討することで、高品質な施工にも関わらず、費用を抑えることができます。但し、施工内容や品質も重要なので、一概に安価な業者に依頼するのは危険です。
塗装料金は、塗料などの仕入れ価格、人件費、足場料金が大部分を占めていて、それぞれに相場があります。
相場を大幅に下回る施工料金の提示は、手抜き工事を行うか施工を行っても塗装業者に利益が残らないかのどちらかです。
良心的な業者の施工料金は、自社の利益が大きくないので、大幅な値引きは難しいです。値引き率の目安は、3%~8%が適切で、最大でも10%程度です。
これ以上の値引きは、最初に提示した施工料金が、相場より高かった可能性があるので注意が必要です。1月~2月の閑散期に施工を行う契約をした場合は、融通が利きやすいです。
「近くで施工を行っているので、足場を無料にする」と提示された場合は注意が必要です。足場の料金は、建てる時と解体する時の人件費が大部分を占めます。
運搬費用もかかりますが、距離によって大きく変わることはありません。そのため、足場を無料すると提示された場合は、見積の他項目を割高にして調整している場合がほとんどです。
「この地域で実績がないので、モニター価格で安くする」と提示された場合も、実際は安くなっていない場合が多いです。
また、「いつまでに契約するとキャンペーンが適用されて安くなる」といった提案や、「決算前なので安くする」と言った提示も同様です。これらの謳い文句は、どのお客様にも言っています。
外壁塗装の料金を抑える方法は、定期的に高耐久の塗料で、外壁と屋根の塗装を同時に施工を行うことや、2~3社程度の塗装専門店で比較検討を行う、値引き交渉などがあります。
足場を無料やモニター価格、期日内の契約すると安くなるといった提案は、悪徳業者の可能性があるので、注意が必要です。