外壁・屋根塗装工事では、事前調査・現地調査をしっかりと行い、建物に適した施工方法や塗料を選ぶことが重要になります。
このページでは、外壁・屋根塗装の事前調査・現地調査の調査方法や重要性について紹介します。
事前調査・現地調査とは、見積書作成にあたり、実際に現地に行って建物の状況を確認します。
外壁や屋根など塗装する面積の計測、建物の劣化状況の確認などをおこないます。
建物の状況はお住まいの状況によって、劣化状況や必要な工事内容が変わってくるので、この事前調査・現地調査がとても重要となってきます。
事前調査・現地調査当日は、お客様へ要望や心配されているところをヒアリングさせていただき、次の項目をしっかりと確認したうえで見積書を作成します。
目視や直接手で触って劣化状況や、建物に浮きやひび割れがないか確認します。
外壁がサイディングの場合、ボードに反りやズレはないかを確認します。また、シーリングに亀裂が入っていないか、十分な厚みはあるかなども確認します。
目視で確認しづらい部分は、直接手で触りチョーキング現象(白い粉が手につく)が起きていないか確認をしたり、「打診棒」と呼ばれるハンマーでコンクリートやタイル面を軽く叩いた音で、建物内部の状況を確認します。
外壁と同じように、目視や直接手で触り汚れや破損している箇所、板金部分の釘が浮いていないかなどを確認します。
屋根は外壁に比べ、直射日光が当たり、紫外線や温度変化の影響が出やすい部分になるので、入念に状況を確認する必要があります。
建物の図面がある場合は、図面を確認しながら専用のものさしを使い、面積を算出します。図面には記載されていない箇所がある場合、実際に調査したものと比較し正しい面積を算出します。
図面がない場合は、スケール(メジャー)やレーザー測定器を使い、建物の塗装箇所を実際に計測し面積を算出します。
建物から近隣までの敷地の幅を計測し、足場組みが可能か足場の面積がどれぐらいになるのかを算出します。
また、足場を組むためにはトラックで資材を搬入する必要がありあます。そのため、トラックが通れる道幅か、駐車スペースを確保できるのかについても確認する必要があります。
建物の図面や坪数からある程度の面積を出すことはできますが、建物の劣化状況や塗必要な工事内容は、現地へ向かい実際に建物を確認しなければ予測できません。
事前調査・現地調査が不十分な場合、正確な見積書を作成出来ず、あとから多額な追加工事が発生したり、誤った工事内容で塗装をおこなわれてしまう可能性もあります。
適正な金額で建物に必要な塗装工事を受けるためには、事前調査・現地調査を慎重におこなうことがとても重要です。
最近では、屋根の調査にドローン使う業者も増えてきています。
屋根に直接上らなくても屋根の状況を確認できるので、安全に業者が調査をおこなえるだけではなく、お客様もタブレット端末から直接確認することもできます。
事前調査・現地調査がいい加減な業者に依頼してしまうと、工事金額だけではなく、塗装後の仕上がりや耐久性に問題が出てくる可能性もあります。
調査をしっかりとおこなうことで、正確な数値や工事内容を出すことができますし、正確な数値や劣化状況を把握することで、ようやく信頼できる見積書を作成することができます。
今のお家で、安心した生活を送っていただくためにも、事前調査・現地調査がしっかりとした業者を選ぶことが大切です。