レンガは、独特の温かみや海外の雰囲気がある魅力的な外壁材で、耐久性が高いなどのメリットがありますが、施工料金が高く、現在主流のサイディングの倍以上かかります。
そのため、レンガでなはく、レンガ調の外壁材を採用して、雰囲気を近づけることが多いです。
このページでは、本物のレンガとレンガ調の外壁材の特徴、劣化症状、施工料金について紹介しています。
レンガの外壁材は、本物レンガとレンガ調の外壁材(タイルとサイディング)の2種類があります。
本物のレンガは、1つずつ積みあげる、もしくは貼り付ける工法で外壁が作られます。この工法は、他の外壁材の工法と大きく異なるため、施工を行える業者が少なく、外壁材でのシェアは1%以下です。
また、レンガの流通が少なく価格が高いため、レンガ調のタイルやサイディングを採用する場合が多いです。
本物のレンガは、粘土に泥や砂などを混ぜて形成して、乾燥や焼きを入れて固めた建築材です。
赤茶色や素焼きの色、グレーや白などの色があり、最も一般的なレンガの色は、赤茶色です。
目地の仕上げ方法は、主に深目地と浅目地の2種類があります。
深目地は、モルタルを深く削る工法で、陰影が強く出るのが特徴です。浅目地は、モルタルを浅く整える工法で、目地のモルタルやレンガの形が目立ちます。
レンガは、同じ種類でも濃淡や色彩が異なり、角の有無や大きさも様々です。これらを組み合わせることで、様々な趣のある見た目に仕上げることができます。
昔ながらの工法は、レンガをモルタルで接着して固定しており、耐震性が低い欠点がありました。
現在の工法は、レンガに穴が空いており、そこに鉄筋を通して固定します。これにより、耐震性が向上しています。
ヒビ割れや破損、目地材の剥離やクラック、コケ・藻の発生などが起こります。ヒビ割れや破損が起こった場合は、レンガを交換して補修し、目地材の剥離やクラックは、モルタルなど目地材を補填します。
コケ・藻は、水洗いなどの洗浄で落とせますが、根が強力に生えている場合は、高圧洗浄がオススメです。
本物のレンガは、非常に耐久性が優れており、経年劣化が風合いとなるため塗装で保護する必要はありません。但し、ヒビ割れなどが発生した場合は、補修が必要になります。
施工方法によっても料金は異なりますが、1平米当たり10,000~30,000円前後が相場です。
レンガ調の外壁材は、タイルとサイディングの2種類があり、本物のレンガに比べて安価に施工を行うことができます。
タイルは、石の成分を多く含んだものを焼いて形成したものです。硬くて丈夫なので、薄く加工することができるので、本物のレンガよりも施工を行える業者が多いです。
レンガ調タイルの高品質なものは、本物レンガとほとんど同じ見た目にすることができ、玄関など一部分に採用されている場合が多いです。
ヒビ割れや破損、目地の劣化が起こります。ヒビ割れや破損は交換で対応し、目地材の剥離やクラックは、目地材を補填して補修します。
タイルは、塗料よりも耐久性が高いため、塗装の必要はありません。
施工料金は、タイルの種類によって変わりますが、1平米当たり9,000~13,000円前後が相場です。
レンガ調サイディングは、サイディングにレンガの模様が施されたもので、レンガやレンガ調の外壁材で、最も採用されています。
但し、サイディングは目地があるため、本物のレンガとそっくりに施工することは難しいです。
チョーキングや色褪などの塗膜の劣化、コーキングの劣化などが発生します。
劣化は、塗装工事によって修繕を行います。クリア塗装か2色に塗り分ける工法で施工を行うのが一般的で、1色で塗ってしまうと、レンガの模様が消えます。
塗装料金の相場は、塗料の種類によって変わりますが、1平米当たり2,300~4,500円前後です。
施工料金は、サイディングの種類によって変わりますが、1平米当たり5,000~10,000円前後が相場です。
レンガの外壁材は、本物のレンガとレンガ調のタイルとサイディングがあります。
本物のレンガは、施工料金が高いので、採用している戸建てはごく僅かで、レンガ調のサイディングを採用する場合がほとんどです。
レンガ調のサイディングは、通常のサイディング同様に、定期的な塗装が必要です。