外壁・屋根にサビが出る原因と補修方法・費用

建物にできたサビは見栄えが悪くなるだけではなく、サビが発生し建物を浸食してしまうと建物の耐久性自体にも大きく影響してしまいます。

定期的なメンテナンスでサビの発生を予防し、発生した場合には早めの対処でサビの再発を防ぐことがとても重要です。

このページでは、外壁屋根に発生しするサビの原因や種類、補修方法について紹介します。

外壁屋根に発生するサビ

外壁や屋根に発生するサビは、大気中の水分や雨水が原因で発生します。サビは建物の構造によって発生原因が異なります。

それぞれのサビの発生原因と対策方法は以下の通りです

木造住宅


・モルタル壁にできたクラック(ひび割れ)

モルタル壁には、モルタルが剥がれ落ちてしまうのを防ぐ目的で下地にラス鋼と呼ばれる金網が使用されています。

外壁にできたクラック(ひび割れ)から、建物内部へ雨水が侵入することにより下地のラス鋼にサビが発生してしまいます。

錆が発生した場合、建物内部のどの部分からサビが発生しているのか確認するのと同時に、内部の防水シートが機能しているか確認する必要があります。防水シートが機能していない場合には、防水シートごと新しく取り換える必要があります。

・バルコニーの軒天井周辺

軒天井周では、バルコニーにある手すり周辺から水が漏れ出してしまうことでサビが発生してしまうことがあります。

また、バルコニーそのものが劣化しているなど何かしらの不具合がある場合には、水はけが悪くなってしまいます。そのまま状態を放置してしまうと、サビやコケができやすくなってしまいます。

バルコニーの劣化がみられる場合は、防水塗装や防水シートを設置しバルコニーの水はけを良くすることが必要です。


鉄筋コンクリート住宅


・内部にある赤サビによる腐食

何らかの理由で外壁の内部に赤サビが発生してしまっていた場合、雨水などによって発生した赤サビが流れ出てしまい浸食されてしまうことがあります。

そのまま放置してしまうと、赤サビが広がってしまうため早期にどの部分から雨水が侵入しているのかを突き止め、防水対策をする必要があります。

・仮設アンカーから

工事を行う際に足場の固定に使用した、仮設アンカーからサビが発生してしまうことがあります。この場合、サビはすぐに発生するのではなく、工事が完了した数年後に発生するという特徴があります。

サビが発生した場合、仮設アンカーを取り除き、モルタルを埋めて塗装することでサビを解消することができます。


サビの種類

主なサビの種類は以下の通りです。

赤サビ

・特徴:非常にもろく、水の溶けやすい。カビが進行する速度が非常に早い。
・発生する場所:鉄、銅
・原因:空気中や水中の酸素と反応することで、鉄や銅の表面に発生する。

黒サビ

・特徴:酸化鉄が鉄表面を固く覆うことで、鉄の腐食を抑える保護膜としての機能がある。
・発生する場所:鉄、銀
・原因:赤サビのように自然に発生するものではありません。鉄を高温に熱し空気中の酸素と結びつけたり、黒染めと呼ばれるメッキで表面に膜を形成する処理を行うことで生成される。

白サビ

・特徴:金属が直接空気や水分に触れることを防ぐ保護膜としての機能がある。
・発生する場所:アルミニウム、亜鉛
・原因:亜鉛を腐食させる強酸性物質、食塩などが表面に付着することで生成される。

青サビ(緑青)

・特徴:防サビ性があり、銅の腐食を抑える保護膜としての機能がある。
・発生する場所:銅(青緑色)
・原因:銅が水分や塩分に触れ酸化することで生成される。

サビが発生する原因

サビが発生する原因は以下の通りです。

建物内部に浸入した水分


外壁のクラック(ひび割れ)などから、外壁内部へ雨水が侵入することがあります。外壁の下地材として使用されるラス鋼などの金属部分に、侵入した雨水が付着することでサビが発生します。


鉄部に付着した水分が原因


サビがある金属部が雨に濡れることによって、雨水と一緒にサビが流れ出てしまいます。雨で流れたサビが外壁材を伝う際、外壁材へサビが定着してしまうことがあります。


もらいサビ


ステンレスやプラスチックなど通常サビにくい素材の表面に、他の金属で発生したサビが雨水などによって付着しこびりついてしまい、ステンレスなどの素材がサビてしまったようにみえる現象です。


手抜き工事


塗装工事は使用する塗料にもよりますが、下塗り、中塗り、上塗りの3工程が基本です。しかし、業者によっては3回塗らなければいけない工程を2回に減らすなどの手抜き工事を行う場合があります。

そういった場合、塗料の防水機能を発揮することができず、サビが発生してしまう可能性があります。また、下地調整をがきちんとされていない、サビ止めが使われていない場合もサビの発生原因になります。


サビが発生したときの補修方法と費用

外壁の補修方法


サビが発生してからあまり日数が経っていない場合には、ホースで水をかけブラシで強めにこすることで落とすことが可能です。

しかし、サビは時間の経過とともに根を張り増殖します。そのため、時間が経過しブラシでは落ちないサビには、ホームセンターなどで販売されている専用のサビ取り剤を使用することで表面のサビを落とすことができます。

ただし、上記の方法では表面のサビを落とすことは可能ですが、外壁内部まで浸食したカビを落としきることはできません。根本的にカビを根本から除去するには、高圧洗浄を行ってからケレン(サビの除去)→サビ止め塗料の塗布→塗装という工程が必要になります。

業者へ依頼した場合、サビ止め塗料の平均費用は使用するサビ止め塗料のグレードにもよりますが、300円~900円/㎡程です。

上記料金とは別に足場費用や高圧洗浄、塗料など各工程の費用がかかります。


屋根の補修方法


屋根の補修は外壁同様、高圧洗浄を行ってからケレン(サビの除去)→サビ止め塗料の塗布→塗装という工程が必要になります。

屋根の劣化状況によっては塗装では補修ができない場合があります。その場合は、塗装での補修に比べ費用は高額になりますが、屋根の葺き替えやカバー工法(重ね葺き)を行い補修する必要があります。

屋根の葺き替えやカバー工法(重ね葺き)を行う場合の費用は、約30坪の建物の場合約80万円~120万円程です。


まとめ

サビは美観を損ねるだけではなく、建物自体の耐久性の低下にもつながりますし時間が経過すると、根を張り広がっていきます。また、浸食が進むとサビは落ちにくくなってしまいます。

そのため、サビが発生した場合は早期にサビを除去し、再発しないよう塗装などのメンテナンスを行いましょう。

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