外壁塗装以外のリフォームの種類(カバー工法、張替え)と相場

外壁は常に紫外線や雨風などの影響を受けているため、徐々に劣化していきます。そのため、外壁は定期的なメンテナンスやリフォーム工事が必要となります。

外壁のリフォーム方法には、外壁塗装の他に「カバー工法」「張り替え」というものがあります。このページでは、外壁塗装以外のリフォームの種類や特徴について紹介します。

外壁塗装以外のリフォーム方法


・塗装(塗り替え)・・・既存の外壁材の上に塗料で新たな塗膜をかける
・カバー工法(重ね張り)・・・既存の外壁材の上に新たな外壁材を重ねて貼り付ける
・張り替え・・・既存の外壁材を撤去し、新たに外壁材を貼り付ける

外壁のリフォームでは、築年数や劣化状況を考慮しながら、適切な工法を選択する必要があります。それぞれの特徴について説明していきます。


カバー工法の特徴


カバー工法とは、サイディングやモルタルなどの既存の外壁材の上から新しい外壁材をかぶせて張るリフォーム方法です。

カバー工法を行う場合は、既存の外壁材の上に新しい外壁材をかぶせるので、重い素材の外壁材を使用することは出来ません。

そのため、素材が軽量な金属系サイディングや窯業系サイディングを使用します。既存の外壁材が重い素材の場合は、金属系サイディングしか使えない場合があるので注意が必要です。

【カバー工法のメリット】
・既存の外壁材を撤去する必要がないので、工期が短くて済む
・既存の外壁材の撤去費用や廃材処分費用がほとんどかからないため、費用を抑えることが出来る
・塗り替えに比べ、建物の雰囲気を大きく変えることが出来る
・外壁材が2重になるため、断熱効果や防音効果が期待できる

【カバー工法のデメリット】
・カバー工法に使用できる外壁材が限られている
・軽量な素材のは金属系サイディングに限られるため、デザイン性が低下する可能性がある
・外壁材の重さが増える分、建物の耐震性に影響する可能性がある
・外壁下地に劣化がみられる場合や、外壁材の強度が劣化によって低下している場合は施工が出来ない


カバー工法の注意点


カバー工法を行う際には、外壁材内部に湿気を溜めないよう胴縁と呼ばれる下地材を取り付けてから外壁材を取り付ける「通気工法」が主流となっています。

胴縁を使用することにより、外壁材の内部に空気が通る隙間ができ、内部の湿気を逃がすことができます。


施工料金の相場


カバー工法に使われるサイディングの素材は主に4種類あります。素材の種類別の特徴や単価、施工金額の相場について説明していきます。


・窯業系サイディング
単価:4,000円~5,000円/㎡

窯業系サイディングは、セメントに繊維質などを混ぜ、板状に加工された外壁材です。耐震性、耐防火性優れデザインが豊富なため、現在では住宅の7割以上は窯業系サイディングを使用しています。

カバー工法の場合、軽量な素材を選択する必要があります。モルタル壁でカバー工法を行う場合は、窯業系サイディングでは重すぎて使用できない場合があります。

・金属系サイディング
単価:3,000円~7,000円/㎡

金属系サイディングは、断熱材にガルバリウムやアルミ、ステンレスの鋼板を加工した外壁材です。耐震性に優れ非常に軽量なため、カバー工法に最も適した外壁材です。

・木質系サイディング(ウッドサイディング)
単価6,000円~10,000円/㎡

木質系サイディングは、天然の木を加工し塗装で仕上げた外壁材です。本物の木を使用しているため、水分に弱くこまめなメンテナンスが必要にはなりますが、断熱性に優れており、他の素材では出すことができない風合いに仕上げることが可能です。

・樹脂系サイディング(塩化ビニル樹脂)
単価:8,000円~10,000円/㎡

樹脂系サイディングは、日本ではまだあまり馴染みのない素材ですが、耐久性に優れ、樹脂のためとても軽量は素材です。通常サイディングに必要不可欠なシーリングを使用しないタイプのものもあります。

サイディングの材料費に加え、カバー工法を行う場合下記の費用がかかります。

・足場代
単価:600円~800円/㎡
足場の設置は、作業員の作業性や安全を確保するためには必要不可欠です。足場代はリフォーム費用
の20%前後占めます。

・施工費
単価:2,500円~3,000円/㎡
カバー工法では、「新しい外壁材を貼り付ける」という作業の他に、下地材として「胴縁を貼り付ける」という作業や、従来より厚みが出てしまった外壁と窓サッシ廻りの収まりを良くするために行う「見切り材の設置」といった作業が施工費に含まれます。

施工費には、作業員の人件費も含まれます。

・シーリング費用
単価:900円~1,200円/㎡
カバー工法を行う場合、新しく重ねるサイディングボードの目地(継ぎ目)にシーリング材を充填する必要があります。

シーリング工事を行うことで、雨漏りなどを防ぎ防水機能を確保することができます。

・資材運搬費及び諸経費
単価:一式 10,000円~20,000円/㎡
資材運搬費は、名前の通り施工に必要な資材をや道具を運ぶために必要な費用です。

諸経費には、トラックなどの作業車両のガソリン代や作業車両の償却費用などが含まれます。

張り替えの特徴


張り替えとは、既存のサイディングを全て撤去してから新しい外壁材を貼り付けるリフォーム方法です。

既存のサイディングを全て取り払う手間がかかり、コストは大きくかかってしまいます。しかし、外壁を全て取り払うことで、下地材の状態を確認することが可能になります。

そのため、カバー工法では行うことができない外壁材内部の補修や修繕を行うことができます。

【張り替えのメリット】
・既存の外壁材を一度取り払うため、下地材の劣化状況を確認し補修することができる
・様々なデザインの外壁材を選ぶことができる
・塗り替えに比べ、建物の雰囲気を大きく変えることが出来る
・新築同様に外壁材を一新することが出来る

【張り替えのデメリット】
・他のリフォーム方法に比べ、費用が高額
・大規模にな施工になるため、工期が長くなる
・既存の外壁材の構造によっては、施工出来ない場合がある。


モルタルは張り替えが出来ない


モルタルとは、セメントと砂を水で練り混ぜた素材です。壁にモルタルを塗り固めた外壁をモルタル壁といいます。モルタル壁は、サイディングのようにパネルやボードの形状をしていないため取り外すことができません。

そのため、上から新たな外壁材を貼り付けるカバー工法は可能ですが、壁全体を塗り固めた継ぎ目のない外壁のため、張り替えを行うことはできません。


施工料金の相場


張り替えに使われるサイディングの素材は主に4種類あります。素材の種類別の特徴や単価、施工金額の相場について説明していきます。


・窯業系サイディング
単価:4,000~5,000円/㎡

・金属系サイディング
単価:3,000円~7,000円/㎡

・木質系サイディング(ウッドサイディング)
単価6,000円~10,000円/㎡

・樹脂系サイディング(塩化ビニル樹脂)
単価:8,000円~10,000円/㎡

サイディングの材料費に加え、張り替えを行う場合下記の費用がかかります。

・足場代
単価:600円~800円/㎡

・施工費
単価:2,500円~3,000円/㎡

・シーリング費用
単価:900円~1,200円/㎡

・資材運搬費及び諸経費
単価:一式 10,000円~20,000円/㎡

・既存外壁の撤去費用
単価:800~1,000円/㎡

張り替えでは、既存の外壁材を撤去してから、新しい外壁材を貼り付けます。そのため、撤去作業にも費用が発生します。

塗装・カバー工法・張り替えを比較

他の工法と比べたときの塗装のメリット・デメリット


外壁塗装は、他のリフォーム方法に比べ価格を安く抑えられるので価格を重視した方にはもっとも向いているリフォーム方法です。

しかし、ひび割れやサイディングの反り返りなど、外壁材の劣化が激しい場合には外壁塗装だけではカバーすることができません。


他の工法と比べたときのカバー工法のメリット・デメリット


カバー工法は、張り替えに比べると既存の外壁材を撤去する必要がないため、他のリフォーム方法に比べ工期を短くすることが可能です。また、外壁材が2重になるため、断熱効果や防音効果が期待できます。

しかし、カバー工法に使用できる外壁材が限られており、外壁の下地に劣化がみられる場合や、外壁材の強度が劣化によって低下している場合はカバー工法で施工することは出来ません。


他の工法と比べたときの張替えのメリット・デメリット


張り替えは、既存の外壁材を一度取り払うため、他のリフォーム方法ではメンテナンスすることができない、外壁内部の下地材などのメンテナンスを行うことができます。

そのため、ほかのリフォーム方法に比べ、より一層建物の耐久性を高めることができます。しかし、費用が他のリフォーム方法に比べ高額になり、施工の規模が大きくなる分工期も長くなります。


比較表

以下の表は、外壁の面積が100~200㎡の建物を施工する場合を比較したものです。

塗装 カバー工法 張替え
費用 約60~180万円 約130~220万円 約150~300万円
耐用年数 約10年~25年 約30年~40年 約30年~40年
工期 約10~17日 約10~20日 約10~25日
断熱
防音効果
特殊な塗料を選ぶことで建物の断熱、防音効果を期待できる。ただし、カバー工法に比べると効果は低い。 外壁材が2重になることで、外壁材同士の間に空気の層ができ、断熱、防音効果を高めることが可能。 下地材から建物を見直すことが出来るため、断熱、防音効果を高めることが可能。
耐震性 ひび割れなどの劣化症状の補修を行うことで建物の耐久性の維持は可能になる。 外壁が重くなることで耐震性が低下してしまう可能性が高い。 下地の補強や既存の外壁材より軽量な外壁材を選ぶことで耐震性を高めることが可能。

カバー工法と張り替えは築30年が目安


サイディングには、窯業系サンディングや金属製サイディングなど様々な素材が存在しますが、サイディングの耐用年数は一様に30年と言われています。

耐用年数を越えている場合、上から塗装を行ったとしてもサイディング自体が耐久性を維持できないため外壁のカバー工法や張り替えが必要になります。

劣化の状態にもよりますが、サイディングの耐用年数を迎える30年までは塗装やシーリングの補修で外壁のメンテナンスを行い、耐用年数を迎えた築30年以降にカバー工法か張り替えを行うパターンが一般的です。

定期的なメンテナンスを行うことで、次のサイディングの耐用年数である30年~40年もの間、建物の維持をすることができるようになります。


まとめ

外壁のカバー工法や張り替えを行うことで、外壁塗装に比べ初期補用はかかりますが、建物の寿命を大幅に伸ばすことができるので長期的なコストパフォーマンスが非常にいいリフォーム方法です。

カバー工法や張り替えを行う場合には、それぞれメリットデメリットがあり建物の状態によっては施工が行えない場合もあります。

外壁のリフォーム方法で、お困りの際には、きちんとした調査を行ってくれる信頼のできる業者へ相談してみてください。

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