モルタル外壁は、塗装の現場で職人が形成していき、塗ったそのままの状態で仕上げる場合もありますが、模様を作って仕上げることができます。
仕上げの種類によって見た目や施工料金が変わります。また、職人の手作業で施工を行うので、技術力によってクオリティが左右されます。
このページでは、代表的な仕上げ方法の特徴と施工料金を紹介しています。
モルタルは、セメントを主成分にした外壁材で、コテなどで形成します。
仕上げの段階で、模様を付ける工法を「模様仕上げ」と呼びます。手作業で仕上げるため、様々な模様のを付けることができますが、職人の技術力に仕上がりのクオリティが左右されます。
また、模様仕上げによって、施工の手間や塗料の量が異なるため、施工単価が変わります。
仕上げ方法は骨材を吹き付ける工法と塗装で仕上げる工法の2種類に分けられるます。
骨材を吹き付ける工法は、砂や石、軽量骨材などを混ぜた建材を吹き付ける工法です。代表的な仕上げ方法は、リシンやスタッコなどがあります。
塗装の仕上げは、壁面を塗装で覆うように仕上げる工法です。代表的な仕上げ方法は、吹き付けタイルやタイル吹き押さえ、マスチックローラー仕上げなどがあります。
骨材を吹き付ける工法で、70年~80年代に最も良く用いられました。安価に施工できるため、現在でも新築の外壁で採用されることが多いですが、耐久性が低いため、クラックが入りやすい特徴があります。
砂利や砂を混ぜて吹き付けるので、表面がザラザラした砂状の仕上がりでツヤ無しです。
1平米当たりの施工単価は、1,800円程度が相場です。
骨材を吹き付ける工法で、リシン仕上げを厚塗りにした工法です。5~10mm程度の厚さがあるので、より立体的で高級感や重厚感がある仕上がりになります。
スタッコ仕上げの中でも、吹き付けてそのまま仕上げる工法を「スタッコ吹き放し仕上げ」、吹き付けた後にローラーなどで平らに仕上げる工法を、「スタッコ凸部処理仕上げ」と呼びます。
1平米当たりの施工単価は、2,000円程度が相場です。
塗装で仕上げる工法で、で、「玉吹き」や「ボンタイル」とも呼ばれます。ベースとなる素地を吹き付けた後に、下塗り材を玉状にして吹き付けて凸凹を形成し、塗装で仕上げます。
凸凹を形成する際に、模様の間隔を詰めたり、大きさを変えることができます。塗料はツヤありが主流で、弾性タイプもあるため、ヒビ割れを起こりづらくすることができます。
1平米当たりの施工単価は、2,000円程度が相場です。
吹き付けタイルの模様を潰して形成する工法です。
ベースとなる素地と下塗り材を玉状にして吹き付けて凸凹を形成した後に、ローラーで模様を潰してから塗装で仕上げます。
1平米当たりの施工単価は、2,200円程度が相場です。
塗装で仕上げる工法で、手塗りで施工します。
マスチックローラーは、気泡が多く塗料を大量に含むことができます。そのため、粘土の高い下塗り材を含ませて塗ることで、下地に厚く付着して凸凹を形成することができます。
1平米当たりの施工単価は、2,300円程度が相場です。
モルタル外壁の模様仕上げは、様々な種類がありますが、骨材を吹き付ける工法と塗装で仕上げる工法の2種類に分類することができます。
骨材を吹き付ける工法の代表的な仕上げは、リシン仕上げ、スタッコ仕上げで、表面がザラザラした砂状の仕上がりが特徴です。
塗装で仕上げる工法の代表的な仕上げは、吹き付けタイルやタイル吹き押さえで、ツヤありで仕上げるのが主流です。