サイディングの多彩(模様)仕上げ工法は、多彩模様塗料を使用して石のような質感に仕上げる工法です。
高級感や重厚感があり、劣化したサイディングにも施工を行うことができるので、クリアー塗装が施せない場合に有効です。
このページでは、多彩模様塗料の特徴、メリットとデメリット、よく使われる塗料と費用相場について紹介しています。
多彩(模様)仕上げ工法は、多彩模様塗料を使用して塗装を行います。多彩模様塗料は、複数の色やチップが混ざっている塗料で、石のような質感を出すことができて、高級感と重厚感のある仕上がりになります。
サイディングに施工することが多いですが、コンクリート、モルタル、鉄部など様々な箇所へ塗装をすることができます。
模様が付いたサイディングは、通常の塗料で塗るとベタ塗りになって模様が消えてしまうため、意匠性が損なわれます。
そのため、クリヤー塗料を使用して模様が透けるように施工を行いますが、サイディングが劣化している場合は、塗膜が濁るため施工ができません。
そのような場合に多彩模様塗料で使用することで、ベタ塗りを避けて石調の高級感を出すことができます。但し、元々の模様と違った仕上がりになるので、雰囲気は変わります。
耐久性が高い塗料が多く、最長で20年程度の耐久性の塗料もあります。
下塗り材を塗ってから、ベースの色となるバインダーを塗装して、多彩模様塗料を塗ります。多彩模様塗料は、1回塗りだと色に偏りが出てキレイに仕上がらない場合があるので、2回塗りで仕上げることが多いです。
その場合は、合計で4回の施工が必要で、通常の3回塗りより工程が多くなります。
使用する塗料にもよりますが、塗料の価格が高く工程もが多いので、施工料金が高くなります。1平米当たりの施工単価は、5,000円前後が相場です。
・水性ペリアートUV(日本ペイント)
施工単価:4,400円程度
・ゾラコート(関西ペイント)
施工単価:4,700~5,600円程度
・ラテラトーン(水谷ペイント)
施工単価:5,100~6,500円程度
石調で高級感のある仕上がりで耐久性に優れていますが、施工費用が高いデメリットがあります。
模様があるサイディングは、ベタ塗りにしてしまうと意匠性が損なわれるので、劣化でクリアー塗装が出来ない場合は、多彩模様塗料が非常に有効です。