屋根の形状の種類

屋根材は、建物を守る重要な建材で選ぶ素材によっては景観も大きく左右します。

形状や使用する屋根材によって、今後のメンテナンスや景観やライフスタイルにも大きく影響しますので、屋根材や形状の特徴を理解した上で、検討してみてはいかがでしょうか。

このページでは、形状の種類とそれぞれの特徴について紹介します。

屋根勾配

勾配の傾斜ごとに3つの名称があり、それぞれのメリットとデメリットについて説明します。

急勾配屋根

急勾配屋根とは、一般的に6寸勾配以上の屋根のことです。

【メリット】
・角度があるため、雨水がたまりにくく雨漏りのリスクが低い
・水はけがいいため、コケやカビの発生を抑える効果があり汚れ防止にもつながる
・屋根裏の空間が広くなるため、断熱効果が期待できる

【デメリット】
・屋根の面積が大きくなるため施工面でコストがかかる
・メンテナンスをおこなうには足場の設置が必要
・風に当たる面積も大きくなるため、耐風性が低下する

並勾配屋根

並勾配屋根とは、一般的に3~5寸勾配の屋根のことです。日本の住宅では、最も一般的な屋根傾斜になります。

【メリット】
・屋根の勾配によって屋根材には制限があるが、並勾配屋根はほとんどの屋根材に対応できる
・普及率が高いため、デザインが豊富
・普及率が高いため、メンテナンスなどのコストパフォーマンスが高い

【デメリット】
・広く普及している形状のため、外観が他と同じ印象になり、オリジナリティを求める建物には不向き
・建物の立地条件によっては、急勾配や緩勾配の法がメリットが大きくなる場合がある

緩勾配屋根

並勾配屋根とは、一般的に3寸勾配以下の屋根のことです。

【メリット】
・屋稔の面積が小さく、傾斜がなだらかなため、コストパフォーマンスが高い
・風に当たる面積が小さくなるため、突風や台風などの風の影響を受けにくい
・雪の多い地方では、傾斜がなだらかなため落雪しにくくなる

【デメリット】
・急勾配屋根に比べ、雨漏りのリスクが高くなる
・ホコリや雨水が溜りやすくなるため、屋根材の劣化が進行しやすくなる可能性がる
・使用できる屋根材が金属系の屋根材に限られる

傾斜ごとの適した屋根材

屋根材には、金属系やスレート系、瓦など様々な種類がありますが、屋根材にはそれぞれ最低限確保しなければならない勾配(最低勾配)というものがあります。

以下に、屋根材ごとの最低勾配の目安をまとめました。

※商品や施工方法により異なる場合があります。

屋根材の種類 最低勾配
金属系 0.3~1寸以上
スレート系 2~3寸以上
セメント系 4寸以上
日本瓦(粘土瓦) 4寸以上
アスファルシングル 2~3.5寸以上

屋根の形状

屋根の形状は大きく分けると、傾斜のない平らな「陸屋根」と傾斜のある「勾配屋根」に分けられます。

また、勾配屋根には、7つの形状がありそれぞれメリットやデメリットは様々です。次にそれぞれの特徴を説明します。

切妻屋根

切妻屋根とは、最もポピュラーな形の屋根です。屋根の最頂部から2方向に斜面がある、本を伏せたような三角の形をしています。

【メリット】
・構造が単純なため、施工やメンテナンスのコストパフォーマンスが高い
・全ての屋根材を使用できる
・ソーラーパネルを設置しやすい

【デメリット】
・2面の屋根材と直角の妻側(ケラバ側)の外壁に太陽光や雨水が当たりやすい
・一般的に広く選ばれている屋根の形状のため、オリジナリティを求める方には不向き

寄棟屋根

寄棟屋根とは、屋根の最頂部から4方向に傾斜がある屋根です。切妻屋根に次に人気のある屋根に形です。

【メリット】
・軒先を長くすることで4方向全てに外壁を、太陽光や雨水から保護することができる
・雨量や積雪量を分散させることができる
・隣地斜線制限、北側斜線制限などの建築基準法に対応しやすい

【デメリット】
・屋根面積と棟の数が増えることで、施工やメンテナンスのコストが高くなる
・ソーラーパネルの設置枚数が少なくなる、また、施工できない場合がある

方形屋根

方形屋根とは、1つの頂点から4方向に同じ角度で傾斜がある、四角すい形をした屋根です。分類としては寄棟屋根の一種となります。

【メリット】
・軒先を長くすることで4方向全てに外壁を、太陽光や雨水から保護することができる
・雨量や積雪量を分散させることができる
・隣地斜線制限、北側斜線制限などの建築基準法に対応しやすい

【デメリット】
・屋根面積が増えることで、施工やメンテナンスのコストが高くなる
・ソーラーパネルの設置枚数が少なくなる、また、施工できない場合がある

片流れ屋根

片流れ屋根とは、1方向に傾斜がある一枚板の屋根です。雨樋の設置が1方向だけで済むので、コストを最重視している方にはもっとも適した屋根の形です。

【メリット】
・構造が単純なため、初期費用やメンテナンスのコストパフォーマンスが高い
・ソーラーパネルが設置しやすい

【デメリット】
・外壁の太陽光や雨水が当たる面積が大きくなる
・突風や台風などの風の影響を受けやすい

入母屋屋根

入母屋屋根とは、寄棟屋根と切妻屋根を組み合わせた屋根です。伝統的な建物によく見られるデザインの屋根の形です。

【メリット】
・屋根裏の断熱性や通気性が高い
・日本の伝統的なデザインのため、重厚感のある外観を作り出すことができる

【デメリット】
・構造が複雑なため、施工やメンテナンスのコストが高くなる
・2つの屋根を組み合わせた構造をしているため、重量があり耐震性に劣る

招き屋根

招き屋根とは、片流れ屋根と切妻屋根を組み合わせた屋根です。

分類としては切妻屋根の1種になります。切妻屋根をずらしたような形状をしており、2面の屋根の長さが非対称で、屋根には段差を設けます。

【メリット】
・2つの屋根の段差部分を壁でつなぐため、屋根裏空間を有効的に使用できる
・日当たりのいい方向に面積の広い屋根を設置することで、ソーラーパネルの効率を高めることができる
・屋根裏の空間が広く取れ、断熱性や通気性に優れている

【デメリット】
・構造が複雑なため、施工やメンテナンスのコストが高くなる
・屋根と壁の継ぎ目部分の雨仕舞い(雨水対策)が不十分だった場合、雨漏りが発生する可能性が高い

はかま腰屋根

はかま腰屋根とは、切妻屋根の妻側の三角部分を切り取り寄棟屋根のように組み合わせた屋根です。半切妻やドイツ屋根、隅切りとも呼ばれています。

【メリット】
・隣地斜線制限、北側斜線制限などの建築基準法に対応しやすい
・寄棟屋根に比べ、屋根裏の空間が広く取れる
・切妻屋根同様に、屋根面積が広く取れ、ソーラーパネルが設置しやすい

【デメリット】
・構造が複雑なため、施工やメンテナンスのコストが高くなる
・継ぎ目が多くなり、雨漏りのリスクが高い

陸屋根

陸屋根とは、傾斜のない平らな屋根で、平屋根やフラットルーフとも呼ばれます。ビルやマンションなどで多く使用される形です。すっきりとした外観が好まれ、近年人気な屋根です。

【メリット】
・勾配屋根とは違い、屋根の最頂部を屋上として活用できる
・建築スペースを広くとることができる
・屋根面が平らなため、施工やメンテナンスがしやすい

【デメリット】
・屋根と天井の間に空間がないため、断熱性や通気性が低い
・勾配がほとんどないため水はけが悪く、雨漏りしやすい

屋根の形はリフォームで変えることが出来る

雨漏り対策などで屋根の形を変更できないものかと考えられている方もいらっしゃいますが、基本的に屋根の形を変更することは可能です。

屋根をリフォームすることにより、繰り返し発生する雨漏りを根本から解決することが可能です。しかし、屋根の形を変更するリフォームはかなり大掛かりな工事となるため、費用が高額になります。

また、屋根の形を大きく替える場合には、高さ制限や隣地斜線制限に関わる可能性があり、確認申請が必要なケースがあります。固定資産税についても、屋根の形により変わる可能性がありますので注意が必要です。

屋根の形を変更しようとお考えの方は、必ず業者やお住いの担当窓口に確認するようにしましょう。

まとめ

屋根は、様々な種類や形状があり、建物内部へ雨水が侵入するのを防ぐ重要な役割があります。

また、形状や使用する屋根材によって、今後のメンテナンスや景観やライフスタイルにも大きく影響しますので、屋根材や形状の特徴を理解した上で、検討してみてはいかがでしょうか。

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