外壁塗装の施工料金には相場があり、ご自身で計算することができます。相場がわかった上で、見積書の内容を読み取ることができれば、優良な業者を選ぶことができます。
但し、見積書は、決められたフォーマットがある訳では無いので、素人ではわかりづらかったり不明瞭であることが多いです。
ここでは、施工料金を計算する方法、見積もりをとる方法、見積書に記載される項目、注意するチェックポイントについて紹介しています。
外壁塗装の見積書の内容を理解することは、非常に重要です。
見積書の内容を理解するとこによって、どのような施工がいくらの料金で行われるかを把握できるので、施工料金は適正か、必要な施工が含まれているか、不要な施工が含まれていないかといった判断をすることが出来るようになります。
施工料金は、面積に施工単価をかけて算出します。そのため、面積と施工単価の相場がわかれば、大まかに施工料金を算出することが可能です。
悪徳業者の手口で、面積もしくは、施工単価を大きくして、施工料金を吊り上げる場合があるので、自分である程度計算して、相場を知ることが重要です。
塗装面積を算出する方法は、「実際にメジャーなどを使って家の面積を測る方法」「図面から計算する方法」「述べ床面積から計算式を使い計算する方法」の3つがあります。
ここでは、最も簡単に算出ができる「述べ床面積から計算式を使い計算する方法」を紹介します。
外壁面積は、下記の計算式でおおまかに算出することができます。尚、述べ床面積が大きいほど小さい数字をかけた方が実際の面積に近い数字を算出することができます。
「延べ床面積の平米数×1.1~1.4」
※延べ床面積は、各階の床面積の合計で、2階建てであれば、1階と2階の床面積の合計、3階建てであれば、1階~3階での床面積を合計した数字です。
※坪数から平米数を計算する場合は、坪数×3.31で算出できます。
屋根面積は、「1階の床面積×1.5」で計算することができます。但し、おおまかな計算なので、実際の面積とズレが生じます。
外壁や屋根塗装で使用する塗料には、単価の相場があります。
塗料の種類や業者によっても単価は異なりますが、おおまかな塗料グレード毎の単価は下記になります。
シリコン塗料:1,800~2,800円
フッ素塗料:3,200円~4,800円
無機塗料:4,800円~5,000円
また、塗料メーカーが塗料の種類ごとに設計単価を定めています。設計単価は、塗料の定価のようなもので、実際に塗装業者が提示する単価は、設計単価より安価になります。
塗料のサイトやカタログに掲載されていることが多いです。
①塗装時期を決める
大まかに塗装を行いたい時期を決めます。一般的には、希望の施工開始日の3ヵ月以上前から業者選びを始めます。
②業者選び
塗装を請け負っている業者は、訪問販売、ハウスメーカー、工務店、塗装専門店の4つに分けることができます。
塗装工事は、自社の職人で施工で行うことで、適正な施工料金で高品質な施工ができるのでオススメです。
訪問販売、ハウスメーカー、工務店は、下請けを使うので、オススメしません。特に、訪問販売はトラブルが多いので注意が必要です。
③業者や見積の比較検討
複数社から見積を取得して、比較検討を行いましょう。ここで、塗料のグレードや種類、施工内容を決めます。
塗装業者によって、見積書の内容や表記が異なりますが、代表的な項目を紹介します。
仮設足場:足場の設置工事
飛散防止ネット:足場にかけるネットで、飛散防止の役割があります。
高圧洗浄:専用の洗浄機を使って塗装面の汚れを落とします。
下地調整・処理:ケレンやクラックを埋めるなど、塗装面を整える作業です。
下塗り:シーラーやプライマー、フィラーを塗る作業で、塗装面に中塗り・上塗りを密着させる目的があります。
中塗り・上塗り:シリコンやフッ素などの塗料を塗ります。
目地:サイディングの目地の補修作業です。
付帯部塗装:破風板や軒天など、外壁と屋根以外に塗装が必要な部分を項目ごとに記載します。
外壁・屋根塗装の見積書の内容で、下記が注意して確認しておくべきチェックポイントです。
塗料によって単価と耐久年数、特徴が異なります。塗料名が分からない場合は、金額や見積書の内容が適正なのかを判断ができないため、塗料名の記載は非常に重要です。
一部の塗料を除いて3回塗りが基本で、正しく施工されなければ、塗料の性能を発揮できません。
下地調整・処理は、塗料を密着させる重要な工程で、状態によって様々な施工内容と方法があります。見積書を比較検討する際に、業者毎に相違があれば、念入りに確認することをオススメします。
外壁塗装の見積もりを複数の業者に依頼した場合、業者によって金額に差があるケースが多いです。
塗料の金額は、種類や仕入れ価格によって左右されます。
塗料は、同じグレードの塗料でも価格差があり、一般的には、価格差と耐久年数が比例します。また、塗装業者によって、塗料の仕入れ価格が変わるため、見積の金額も変わります。
塗装面積は、業者によって異なる数字になっていることが多いです。
正確に算出すれば、まったく同一になりますが、細かく図って計算する作業を人の手で行うため、実際はズレが生じます。
塗装料金には、塗装業者の利益が加算されています。この利益をどの程度に設定しているかによって、塗装料金が変わります。
外壁塗装の見積書は業者によって形式が異なり、一見すると難しく見えますが、計算自体は単純なので、相場や施工内容やを理解して比較検討することが重要です。
また、塗料名や3回塗りであるか、下地調整・処理の内容などの要点をチェックすることや、塗装専門店で見積書を取得することも重要なポイントです。
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